氣(生命エネルギー)とは?
この世界に存在するすべてのもの──
目に見えるものも、見えないものも、すべては「氣(き)」という流れと共に在ります。
「氣」は、生命を動かすエネルギーであり、
同時に、感情・思考・身体の状態・空間の質までも含む、目に見えない“情報”そのもの。
呼吸、言葉、表情、姿勢、環境。
それらすべてが「氣」の出入り口であり、氣は絶えず感じ取られ、影響し合い、巡っています。
東洋の叡智は、この氣の性質をとても繊細に観察し、体系化してきました。
たとえば──
自然界のリズムや人の心身の状態を「陰」と「陽」という二つの氣のバランスで捉え、
さらに木・火・土・金・水という「五行(ごぎょう)」の循環原理を加え、
氣の流れを総合的に読み解く学問とされたのが、「氣学(きがく)」です。
気学は、個人の持つ氣質や、時と場との相性、
巡る運気の波を読み取り、人生を整え、選択を導く“氣の羅針盤”とも言えます。
一方、「氣功(きこう)」は──
その氣の流れを、身体を通じて感じ、整え、活かすための体術です。
氣を“読む”のが気学。
氣を“使う”のが氣功。
同じ「氣」の智慧でも、知る力と、動かす力の両輪なのです。
どちらも根底にあるのは、
「わたし」という存在も、自然も、宇宙も、すべてが氣でつながり合っているという理解。
だからこそ氣を学ぶことは、
自分の内側にあるリズムに気づき、
他者との関係に調和を見出し、
世界とともに心地よく“巡る”ための術(すべ)でもあります。
特別な才能ではなく、誰もが本来持っている感覚。
それを“思い出し、整える”のが、氣の学びのはじまりです。
自分に合った氣を選び、
巡りのよい生き方を育てていきましょう。
それが、わたし自身と世界を調和させる「整えの道」なのです。
そして、この『氣』こそが──わたしたちを生かしている「生命エネルギー」なのです。
