はじめに|「なぜか、また同じようなことで悩んでしまう…」
人生のある時期、
「あぁ、この人に出会えてよかった」
「やっと、良いご縁に恵まれた」
と感じた相手が──
数年後には、あなたの心を重たくする存在になっていたりしませんか?
たとえば、
- 優しかった恋人が、いつの間にか「束縛の強い存在」になっていた
- 感じよく迎えてくれた職場が、数年後には「気を遣ってばかりの場所」になっていた
- 理解者だったはずの友人が、なぜか“依存”や“見下し”の関係になっていた
- 信頼していた親が、ある時期から「口を出しすぎてくる存在」に変わっていた
- 「子どもに尽くしてきた」と思っていたのに、成長とともに“無関心”で返されているように感じる
その変化は、ある日突然やってくるわけではありません。
5年、10年──あるいはもっと長い時間をかけて、
ゆっくりじわじわと、まったく気づかないほど静かに、
心のバランスを歪めながらズレて、エネルギーが変質していきます。
最初は幸せだったはずのご縁が、
いつの間にか「悪縁」や「腐れ縁」のように感じられるようになっていく。
そして、ふと我に返った瞬間、こんな声が聞こえてくるのです。
「あ~あ、まただ…」
「いつも、同じようなことで悩んでいる…」
でも、それはあなたが弱いわけでも、運が悪いわけでもありません。
実はその背景には──
仏教で古くから語られてきた「六道(ろくどう)」という、
魂が繰り返してしまう“心の反応パターン”が深く関わっているのです。
地獄道|怒りと自己否定に支配されるとき
怒りが抑えられない。
他人の言葉にイラっとしてしまう。
…でも本当は、自分に腹を立てている。
地獄道とは、怒りや憎しみに支配された世界です。
その怒りは、外に向かうものばかりではありません。
- 自分を責める
- 「こんな自分じゃダメだ」と裁く
- 過去の失敗を何度も思い出して苦しむ
これはすべて、心が“地獄の火”で焼かれている状態。
地獄道を歩いているとき、
無意識に「自分なんかこうやって苦しんでいればいいんだ!」と無意識に思い込んでしまいます。
餓鬼道|満たされない…という感覚が手放せないとき
「もっと評価されたい」
「誰かに愛されたい」
「何かが足りない、足りない…」
そんな“渇望”に支配されているとき、
私たちは餓鬼道を歩いています。
- SNSで他人の幸せがうらやましくなる
- 人に好かれようと無理をする
- 頑張っても満たされない
餓鬼道の特徴は、「何を得ても足りない」と感じてしまうこと。
それは、外側にある“何か”で、自分の空洞を埋めようとしている状態。
けれど、本当に欲しいのは
──“自分を大切に感じられる感覚”なのかもしれません。
畜生道|自分の意志を見失っているとき
- 「なんとなくそうしている」
- 「みんながそう言うから」
- 「誰かが決めてくれるほうが楽」
こうした状態は、畜生道のあらわれです。
畜生道とは、“自分の判断軸”を持たずに、
ただ環境や感情に流されて生きている状態。
自分で考えることをやめ、
ただ安心を選ぶことで、
魂の学びや氣づきのチャンスから遠ざかってしまう。
それは、ある意味とても“楽チンで生きやすい道”でもあるけれど──
その奥には、“自分を生きていない苦しさ”が潜んでいるのです。
まとめ|氣づきこそが、抜け出す第一歩
仏教が語る六道輪廻。
それは来世や死後の話ではなく、
私たちが“今ココ”で生きている心の状態を表しています。
- 怒りや苦しみに飲み込まれているとき → 地獄道
- 欲しがる心が止まらないとき → 餓鬼道
- 思考停止してただ従っているとき → 畜生道
この3つは、「迷いの三道(三悪道)」と呼ばれ、
多くの人が日々、無意識に出入りしている心のループです。
でも──
氣づくことができれば、そこから抜け出すことができる。
氣づきこそが、魂の再起動なのです。
そんなあなたの魂は、今も静かに、あなたに『氣付いて!』と呼びかけています。
▼次回の下篇では
「心が整うと、どんな“目覚めの道”が開けてくるのか?」──
修羅・人間・天上という“目覚めへ向かう3つの道”を、日常の心の視点からやさしく解説していきます。
あなたの心の旅は、まだ続いています──。
…このような“心のクセ”は、
知識だけで抜け出せるものではありません。
実は、心とともに「エネルギー」も整えていくことで、
私たちの内側は、少しずつ変わりはじめます。
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エネルギー調整セラピスト
かんまに