【六道輪廻・下篇】修羅・人間・天上という心の成長段階 ~まだ六道にいる?! でも前とは違う~

怒りや執着から抜け出して、少しずつ整ってきた心。
「もう同じ失敗は繰り返さない」と思えていたのに、
気がつくと、また新たな迷いや葛藤が現れてくる──

それは、魂が成長していく中で避けて通れない「次の段階」なのかもしれません。

たとえば

  • SNSの議論に“正義感”でつい反応してしまう
  • 家族の何気ない一言に「どうしてわかってくれないの!?」とイラッとする
  • → それはもしかしたら、修羅道の入り口かもしれません。
  • 相手の反応に左右されず、「自分はどうしたいか?」を考えられるようになった
  • イライラした時も、少し間を置いて冷静になれる
  • → それはきっと、人間道の力が芽生えているサインです。
  • 毎日に感謝できている
  • 物事が自然に調和して、心穏やかに過ごせている
  • → そんなあなたは、天上道の光の中にいるのかもしれません。

このように、仏教で語られる「六道(ろくどう)」は、
決して来世や別世界の話ではなく、
日常の心の中で、今この瞬間にも体験している世界なのです。

前回は、その中でも無意識に陥りやすい
迷いの三道(地獄・餓鬼・畜生)についてお話ししました。

今回は、氣づきを経て、
目覚めへと向かう心の成長段階──修羅・人間・天上を、
日常の心の視点からやさしくひも解いていきます。

「間違っているのは相手だ」
「自分の方が正しいはずだ」

そう思うと、私たちの心は激しく波立ちます。

誰かを裁いたり、攻撃したり、
表面は冷静でも、内側では怒りや焦りが渦巻いている。

  • SNSで正論を振りかざしてしまう
  • 近しい人を「分かってくれない」と責めてしまう
  • 本当は寂しさや不安があるのに、それを隠すために戦ってしまう

これが、修羅道の心の在り方です。

正義に見えて、その実、怒りや執着に囚われている
けれど──このステージにいるということは、
すでに「心が反応していること」に氣づき始めている証でもあるのです。

人間道は、六道の中で唯一、自分の心に氣づき、“選択”ができる場所

  • 「イラっとしたけど、言い返すのはやめよう」
  • 「この人を責める前に、自分の反応を見つめよう」
  • 「なぜ、私はこんなに不安になるのだろう?」

そんなふうに、無意識の反応から意識的な行動へと変えていく力が、人間道の本質です。

完璧である必要はありません。
でも、「氣づけた」「ちょっと変えられた」という感覚は、
魂にとって大きな一歩となるのです。

努力が報われ、心が満ち、
周囲との関係も穏やかで、人生が順調に流れている──

そんな状態が、天上道です。

  • 感謝や喜びにあふれた日々
  • 人との関係がスムーズで心地よい
  • 自然体でいられる幸せ

天道にいるとき、私たちは“光の中”を歩いている感覚になります。
しかし、ここにも落とし穴があります。

それは──慢心です。

「もう大丈夫」「私は整った人間だ」と思い込んだとき、
氣づきが止まり、油断が生まれ、再び六道の下層へと戻ってしまうことがあるのです。

修羅道を歩く中で“怒り”に氣づき、
人間道を歩く中で“選択”という力を思い出し、
天上道を歩く中で“喜び”を受け取りながらも、慢心せず目覚め続ける

この繰り返しの中で、
私たちの魂は少しずつ、六道の外にある“本当の道”──
四聖の道(声聞・縁覚・菩薩・仏)へと向かっていくのです。

人生は、光と影を行き来する旅。
けれど、氣づき続けること、選び続けること──
その姿勢が、魂の進化そのものなのです。

前篇|気づかぬうちに“地獄・餓鬼・畜生”を生きている?


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