四諦の法門

お釈迦さまもわたし達と同じ人間だった!

お釈迦さまは『ゴータマシッダルダ』というわたしたちと同じ一人の人間です。
お釈迦さまであっても元々は普通の人間ですから感情もありますので、喜ぶこともあれば怒ることもあり、また、悩み苦しむこともあったようです。
王子という立場でしたから妬まれることうらやましがられること陰口を叩かれたり、機嫌を取ろうと変に取り繕うようにされたりすることもかなり多かったようです。それを見て、他人のことばかりを気にしながら、やがて老いていくことに疑問を抱きました。
さらには健康に関して、どんなに気を付けていても病にかかる人お金や身分の違いで治療もしてもらえない人などもいることを知り、そこにも疑問を抱きます。
そしてどんな人であっても、お金や身分に関係なく最終的には死を迎えるなら、何のために生まれてくるのか?それも最大の疑問でした。
シッダルダは聡明な方でしたので、そういったコトに対してウンザリし、生きていることそのものに対して疑問を感じていました。
ですがその答えを教えてくれる人は誰一人としていません。
そんな中、悩みを解消するためにすべてを捨てて苦行に入ったのです。そして、最終的に悟ったものは『真理』でした。

真理は言葉で伝えられない?!

ですが『真理』というものは言葉では言い表せません
なぜなら、人によって受け止め方が違い、言語化した瞬間、真理とはかけ離れてしまうからです。
例えば『幸せ』と言えば一つの言葉ですが、何が幸せかは人によって千差万別に違います。結婚することが幸せと感じる人、お金を貯めることが幸せな人、美味しいものを食べることが幸せな人。
中にはいびつなものを幸せと感じる人もいます。人の不幸を幸せと感じる人、他人の物を奪い取ることで幸せと感じる人、誰よりも優位な立場になることで幸せと感じる人。
これらの人たちが幸せについて話し合っても、分かり合うことはできません。
それは幸せに対して思い描いているものが違うからなのです。
真理も幸せと同じで、つかみどころがありません。なので言語化することが出来ないのです。

つまり、真理を感じ取るには自然界に存在する法則を使って感じ取ることが必用なのです。

そこでお釈迦さまは真理に気付くには考え方の尺度を整える必要性があることに気づき、その法則の一つに『四諦の法門』があることを悟られました。これが、人の心に沸き起こる『苦』についてトリセツです。

これが腑に落ちると目の前におきる現象のすべてが成長するための学びであり、新しい発見に氣付くための愉しみだということが視えてきます。
逆にこの法則を知らないままですと、イヤなことが起こるたびに苦しみに呑まれて成長のない人生を送り続けることとなってしまいます。

では、四諦の法門についてお話ししていきましょう。

諦めを知る?!

まず最初に重要なのは『諦(あきら)めを知ること』です。
なぜなら、諦めの意味を誤解したままですと話が噛み合わず齟齬(そご)が起こるからです。
諦めるというのはネガティブな意味に悲観するのではなく、『明らかにする』という意味です。

これがこの先苦しみを解消していくための重要なカギになります。

4ステップ苦しみ解消法

四諦の法門とは言い換えてみると4ステップ苦しみ解消法です。
その4ステップとは、『苦・集・滅・道』『諦(あきらか)』にしていくことです。このステップを踏むことで苦しみや悩みなどは解消します。書かれている単語が難しいのでもう少しわかりやすくなるように解説していきます。

【苦】苦しみと向き合ってみる

『苦』を諦めてみましょう。
あなたにとって苦しみとはどんなものでしょうか?
少し挙げてみると、イヤなことが目の前で起こっている。大好きな人と一緒に居られない。バカにされて腹が立つ。大っ嫌いな人と一緒にいなければいけない。仕事がうまくいかず悔しい思いをしている。病気が治らない。わたしのことをわかってくれない。など、苦しみと感じるものは他にも無限に存在しています。
ですがこれらはすべてイヤな現象が起こった時「その現象を何とかしたい!」という感情に呑まれているだけなのです。
つまり、『苦』『イヤなことから逃れたい』ということを教えてくれている感情です。
『苦』をもう少し深掘りして観察してみると、不安や恐怖、怒りのようなネガティブな感情(邪気)長く感じ続けていることです。
苦は無くなりませんが、何が『苦』なのかを明らかにする『どうすれば苦がなくなるか?』といった知恵が働きだし、新しい発見があります。

人生は苦しいことが起こって当然です。
あなたにとっての苦しみとは何でしょう?
そこにスポットライトを当ててみることで苦と向き合えます。

苦を受け入れる!

『苦』を明らかにすると『感情の一種』だということがわかります。
それがわかると苦を苦と感じないよう感情のコントロールを行えばいいわけです。『苦があるコトは当然だ!』と受け入れることがスタートで、その方法が残りの3ステップで明らかになります。

【集】一つのモノも集合体

次に『集(じゅう)』を諦めてみましょう。
集とは集合体のことです。一つのモノゴトでも複数の要素が集まって成り立っています。
苦を明らかにしてみても『ネガティブな感情』『持ち続けるコト』苦の感情になっていることがわかります。
苦も感情の集合体です。

複数の要素の存在

『集』を明らかにすると『一つの中にも複数の要素がある集合体』ということがわかります。
なぜなら、あなたが視ているのは『複数の要素の一面』でしかないからです。
例えば、あなた自身も『一人の人間』ですが、好きなコトに対しては積極的になるでしょうし、嫌いなコトに対しては消極的になると思います。裏もあれば表もあったり、ホンネとタテマエがあったりもするでしょう。つまり、積極的な人に見えたとしても、それは好きなモノに対して積極的なだけで、嫌いなモノに対しては苦手意識をもっているかもしれません。好きなものであっても下手かもしれませんし、得意であっても嫌いなものかもしれません。
それがわかると悪いところだけでなく、良いところもあるコトが視え始めます。
つまり、『苦』と感じるモノであっても要素を分解して視方を変えていく『苦』ではなくなっていったりします。

【滅】いつかは終わる

次に『滅(めつ)』を諦めてみましょう。
とは『どんなことにも終わりがある』というコトを理解することです。
なぜなら、どんなコトであっても、必ず始まりと終わりがあるのが真理だからです。
例えば、人間であっても誕生と死が必ずセットであります。天気であっても晴れの日があれば雨が降る時もあり、必ずどこかで始まり、どこかで終わって永遠には続きません。人間の感情であっても、いつまでも喜び続けることや悲しみ続けること、怒り続けていることなどなく、静かにおさまっている時が必ずあるはずです。
つまり自然の原理を知れば必ず終わりが来ます。特に苦の場合は人間の感情ですので、感情を手放すことで終わらせることができるのですが、執着が邪魔をして終わらせることができなくなっているのが真実なのです。
つまり、 『終わり』を想像できないので、いつまでも苦が続いてしまうのです。

『苦』を終わらせる方法に着目できると滅することができます。

視点の切り替え

『滅』を明らかにすると『必ず終わりがある』コトがわかります。
『終わらせることの重要性』がわかると苦を早く終わらせることもできます。
これは単にイヤなことに対して無視をしたり、フタをするだけではなく、執着を手放して、すべてを許し受け入れていくことなのです。
いろいろな角度の視点があると解決方法も増えていきます。特に、今まで考えもしなかったような視点が持てると苦を滅することができ、楽になります。

視点を変える

【道】本来進むべき道

最後に『道(どう)』を諦めてみましょう。
道とはあなたの生き方となる『本来の進むべき道』です。
これは言い換えてみると『あなたの使命』に当たるモノです。
苦が好きならそのままの道を行くのも良いですし、苦がイヤなら、今の生き方と違う道を選ぶと『楽』のような『苦では無いモノ』が現れ始めます。
この『使命』というものは職業や役職などではなく、『生き方』『在り方』『考え方』など、それまで生きてきて積み重ねてきた体験によって受けた経験値によって進む方向性が変わってきます。
この経験値『常識』『普通』『当たり前と感じるモノ』という表現であなたのコンフォートゾーン(快適空間)を創り上げます。
常識や普通、当たり前と感じているものの枠の小さい人ほど器が小さく、すぐに常識の壁に当たって苦しむ結果となってしまいます。
ですが、その常識となる壁を乗り越える道を選べば、使命を果たしていくことになり自由な世界を広げていくことができます。
逆に使命を果たさず壁に当たれば戻ってくる道を選べば今まで通り、問題が起これば感情に呑まれて小さな枠の中で苦しむ世界で生き続けることになります。

どの道を選ぶのもあなたの自由です。

抜苦与楽(ばっくよらく)

『道』を明らかにすると『生きるということは自由選択である』コトがわかります。
それがわかると苦から解放され楽を選ぶこともできます。
仏教は抜苦与楽(ばっくよらく)といって、苦を抜いて楽を与える教えでもあり、その方法を説いてくれています。

まとめとして『苦・集・滅・道』4つの諦めは、苦(の生き方)から抜け出して新しい生き方に切り替えるための道を選ぶ流れを説いてくれています。
苦も複数の要素の集合体といった正体がわかると滅して乗り越えることができます。

この四諦の法門をベースに幸せになる為の方法とした考案したものが『仏教式レイキヒーリング』です。

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最後までお読みいただきありがとうございました。