リラックスできていますか?

皆さんは普段、
どれくらい
リラックスできているでしょうか?

「仕事が終われば、
 家でのんびりしている」
「お風呂にも入っているし、
 睡眠も取っている」

そんな方も多いと思います。

でも、
ちょっと考えてみてください。

「休んでいること」と
「リラックスできていること」は、
本当に同じなのでしょうか?

実は、
身体を休ませているつもりでも、
無意識に筋肉が緊張し続けていること
があります。

今回は、
そんな無意識の緊張に気づき、
本当の意味で
身体をゆるめること
について
考えてみましょう。

私たち人間は、
日常生活の中で、
緊張したり、
ゆるんだりを繰り返しながら
生きています。

何かに集中するときには緊張し、
安心できる環境ではゆるむ。

これは自然なことで、
緊張そのものが
悪いわけではありません。

ところが現代社会では、
情報があふれ、
常に何かに反応し続ける生活に
なっています。

「なんとかしなきゃ!」
「もっと頑張らなきゃ!」
「早くしなきゃ!」
「間違えないようにしなきゃ!」

こうした思いが積み重なると、
心だけでなく身体も緊張していきます。

気づけば肩が上がり、
奥歯を噛みしめ、
呼吸が浅くなっていることもあります。

そして厄介なのは、
緊張が長く続くことで、
その状態が当たり前になってしまうこと
だったりします。

ここで、
少し自分の身体を
観察してみてください。

今、肩に力が入っていませんか?
奥歯を噛みしめていませんか?

もし力が入っていたら、
少し抜いてみましょう。

では、
もう一つ質問です。

力を抜いたことで、
身体は本当にゆるんだのでしょうか?

たとえば、
肩に力が入っていることに気づき、
ストンと肩を落としたとします。

確かに肩の力は
抜けたかもしれません。

でも、
首のつけ根や肩甲骨の周囲には、
まだ緊張が残っているかもしれません。

つまり、
自分が意識している力を抜いただけでは、
十分にゆるんでいるとは限らないのです。

私が考える
「力をゆるめる」とは、
無意識に頑張っていた筋肉に気づき、
必要のない力を手放していくことです。

そして、
そのゆるんだ感覚を、
身体で覚えることが大切なのです。

睡眠は、
心身を休ませるための
大切な時間です。

ところが、
眠っているときでも
筋肉の活動が
完全になくなるわけではありません。

枕の高さや寝姿勢、
日中から続く緊張などによって、
首や肩に負担が
かかっていることもあります。

そこで、
一つ面白い実験を紹介します。

皆さんは、
人間の頭の重さが何kgあるか
ご存じでしょうか?

一般的に、
成人の頭は約4~6kg。

ボウリングの玉くらいの重さ
があります。

ではここで
想像して頂きたいのですが、
その玉を枕の上に置いたら
どうなるでしょう?

柔らかい枕なら、
重さによって沈み込みます。

それでは、
自分の頭を枕に乗せたときは
どうでしょうか?

頭の重さを、
どれくらい枕に預けているでしょう?

もちろん、
頭とボウリングの玉では
形が違いますし、
枕の素材によっても
沈み方は変わります。

ですから、
沈み込みだけで
筋肉の緊張を判断することはできません。

ここで大切なのは、
「自分は本当に
 頭の重さを
 枕に預けているだろうか?」

そう感じてみることなのです。

それでは実際に、
身体の感覚を確かめてみましょう。

眠る前の数分間で構いません。

仰向けになり、
首が自然な位置になるように
枕に頭を乗せます。

自分の頭が
ボウリングの玉になったと
想像してみてください。

玉は何も頑張らず、
ただ枕に重さを預けています。

同じように、
首で支えようとする力を
少しずつ手放してみましょう。

無理に頭を押し付ける必要はありません。

後頭部から首のつけ根、
肩や肩甲骨の周囲
に意識を向けてみます。

「もう頑張って
 支えなくてもいいんだよ」

そんな気持ちで、
そっと力をゆるめてみましょう。

「さっきより首が楽になった」
「頭の重さを枕に預けられている」

そんな小さな変化があれば、
その感覚を味わってみてください。

よくわからなくても大丈夫です。

まずは毎日数分、
自分の身体を観察することから
始めましょう。

※痛みやしびれ、不快感が出る場合は中止してください。

私たちの脳と身体は、
普段から繰り返している状態に
慣れていきます。

たとえば、
いつも肩に力を入れて
仕事をしていたりすると、
その状態が当たり前になり、
緊張していることに
気づきにくくなる場合
があります。

私はこれを、
「脳の認識のズレ」
と捉えています。

もちろん、
医学的に脳が故障している
という意味ではありません。

必要のない緊張なのに、
その緊張に
気づけなくなっている状態
です。

だからこそ、
身体に意識を向け、
ゆるんだ感覚を
繰り返し体験することが
大切なのです。

頭で
リラックスしようと
考えるだけでなく、

身体を通して
リラックスを知っていく。

その積み重ねが、
緊張とリラックスを切り替える手助けに
なります。

ここまで
身体の緊張について
お話ししてきましたが、
実は心の在り方とも
深くつながっています。

「ちゃんとしなきゃ!」
「失敗してはいけない!」
「人に迷惑をかけてはいけない!」

そんな思いが強すぎると、
心も身体も緊張しやすくなります。

責任感を持つことは大切です。

でも、
頑張り続けることだけが成長
ではありません。

必要なときには力を入れ、
必要のないときにはゆるめる。

その切り替えができてこそ、
本当に必要な場面で、
自分の力を発揮できる
のではないでしょうか。

エネルギー調整メソッドでも、
最初の段階を「ゆる」としています。

これは身体だけでなく、
心の中にある緊張や、
無意識に自分を縛っている思いに気づき、
ゆるめていくことも含んでいます。

私たちは毎日、
たくさんの情報に触れ、
知らず知らずのうちに
頑張り続けています。

だからこそ、
時には自分自身に
問いかけてみてください。

「今、どこかに力が入っていないかな?」
「本当に身体を休ませているかな?」
「必要以上に頑張っていないかな?」

大切なのは、
「力を抜いたつもり」で終わらせず、
本当にゆるんでいる状態を
身体で感じることです。

そして、
リラックスすることまで
頑張る必要はありません。

まずは眠る前の数分間、
頭の重さを枕に預けながら、
自分の身体を静かに観察してみてください。

頑張ることも大切ですが、
ゆるめることも同じくらい大切です。

そんな感覚を、
少し心に留めていただければと思います。

エネルギー調整セラピスト
かんまに